アグリネット喜多方稲作研究会

アグリネット喜多方稲作研究会について

アグリネット喜多方稲作研究会は、アグリネット熊倉と入田付有機米研究会の2つのグループが一つになり、平成13年に設立しました。 もともと2つのグループ共に25年から30年以前に設立しており特別栽培米に盛んな喜多方でも早くから特別栽培米(低農薬・低化学肥料)に取り組んでまいりました。

現在会員は23名で、会津盆地の標高250m~350mの中山間地域に位置することで寒暖の差が大きく、甘味が強く大粒な米になり、上流に日本で 最も高山植物が多い雄国沼、さらには福島と山形の県境近くにミズナラやブナ林の原生林があり、きれいでおいしい水が多く空気も澄んでおり、 米作りには特に重要なミネラル分の豊富な水が流れて来ます。

そこにこの会のモットーである「安全で安心して食べられるおいしい米づくり」に会員が一丸となり、日々努力しています。

特別栽培米への取り込み

科学肥料、農薬等も基準値の半減以下の栽培を行い、会員各位が一生懸命、愛情を込めて栽培したのが アグリネット喜多方稲作研究会の会津喜多方特別栽培米です。

環境への取り組み

会津喜多方特別栽培米は、土作りを重要視しており、循環型農業に取り組んでおります。 循環型とは、稲からとれた稲ワラ、もみがらは、田んぼに戻し有機物として活用し、それに加え近年は緑肥(牧草や菜の花、レンゲ草など)の 種を秋に蒔いて翌年の春に土の中にすき込む、環境保全型農業にも全会員取り組んでおります。


会津喜多方特別栽培米 米づくり一年の流れ

喜多方特別栽培米に使われる水田・清流

構造盆地であり南北に約34キロメートル、東西に約13キロメートルと縦長な楕円形である。東は磐梯山・猪苗代湖を含む奥羽山脈、南は会津高原と呼ばれる山間地、西は越後山脈、北は飯豊山地に囲まれている。 て、喜多方市塩川町付近で猪苗代湖を水源とする日橋川と東山温泉上流を水源とする湯川と合流して西北西と流れを変え、越後山脈に穿入蛇行すると、その後喜多方市山都町で只見川を交えてさらに西行し、新潟県境より阿賀野川と名前を変えやがて日本海へと注いでいる。


3月(苗の土づくり/種子選別/芽だし)

育苗培土撹拌

水稲の種子を蒔き、苗を育てるための土を作る作業です。山土に肥料を混ぜ込んで栄養満点の培土を作ります。

塩水選

塩水に浸して、比重の重い優良種子の選抜を行う作業です。塩水に浮いた種子は、比較的、発芽率の低下や病害の発生が高いため、そのリスクを抑えるよう取り除きます。

燻炭散布

雪深い地区ではもみ殻を燃やして作った燻炭を雪に直接散布して雪溶けを促します。雪が溶けると同時に、燻炭は土にかえり、また栄養素の高い土へとかわります。

白鳥が休憩中

豊かな自然溢れる私たちの圃場には、毎年のように白鳥が飛来します。田んぼで腹ごしらえをして?羽を休めて?また北へ飛んでいく様子です。

圃場の積雪状況

どこまでが田んぼなのか、農道なのか、川なのかわからないほど雪が積もります。会津の冬は雪深く、春の作業はしばらく先になりそうです。

浸種

種もみを約10日ほど水に浸して1mm程度の芽出しをします。芽出し後はべたつかない程度に乾かしてから、いよいよ種蒔きです。


4月(種蒔き/苗箱並べ/畦畔(土手)の畦塗り/土壌改良剤)

播種(種蒔き)

水水稲の種子を蒔く作業です。事前に準備しておいた土(床土)のみ敷いた苗箱を、播種機に通して「水を撒き」、「種子を蒔き」、「土(掛土)」の順番で進めて行きます。

育苗ハウスに苗箱並べ

暖かいビニールハウス内に播種した苗箱を並べて、本格的な育苗期間に入ります。平らに並べないと発芽率の低下や生育ムラになるため、今年も一枚一枚丁寧に並べていきます。

畦畔(土手)の畦塗り

田んぼの水持ちを良くするため、土手に土を塗り付けます。この管理・作業をやることで、より良質な米生産ができます。

土壌改良剤・肥料散布作業

田んぼの土に肥料を散布します。田植えするまでの圃場を整えておくために肥料を散布して、その後、土壌に酸素と一緒に混ぜ込みます。

土壌改良剤・肥料散布作業その2&育苗緑化

畦塗り・肥料散布している間に、ハウス内では発芽した苗が1、2センチ程度に成長。苗半作という言葉がありますが、米作りを成功させるにあたって苗作りが半分を占めるため、ここからの育苗管理が非常に大事になります。今年も丈夫に育って、豊作を願うばかりです。


5月(畦畔(土手)の草刈り/代掻き/田植えなど)

春の訪れ

残雪もようやく農道や田んぼから無くなり、山からは新鮮な雪解け水が川へ流れます。日照時間も増え、気温の上昇に伴って新緑の季節となりました。草の緑と、菜の花やタンポポの黄色と、桜のピンクが自然の豊かさを物語っています。

畦畔(土手)の草刈、アスパラガスの圃場

斑点米カメムシ等の発生源ともなる雑草を刈り取る作業です。この手間が、品質維持・向上に繋がるわけです。そんな春の作業と同時進行でアスパラガスもニョキッ!春の農家は大忙しです。

荒代掻き、本代掻き

水を張った田んぼにいつでも稲の苗を植えるうように、土を平らに均す作業です。今後の田んぼでの水管理や除草管理を行う上でとても重要な作業なのです。かき混ぜて均した土を数日落ち着かせてからいよいよ田植えが始まります。

苗運び

ハウス内で大事に育てた稲の苗を、田んぼに運んでいよいよ田植えです。例年より春の気温が低く、心配された育苗管理ですが、こんなに立派に育ちました。苗作りが上手くいけば、田植えも問題が生じることは非常に少なくなるんです。

田植え

いざっ!田植えです。気温も上昇し、田植え作業には絶好の天気となりました。田植え作業は、天気がよくて風もない暖かな日に行うと、苗が田んぼに根をはりやすくなるんですよ(活着)。今後は水管理が特に重要になってきます。稲作りはまだまだ手を抜けません。

さなぶり会

田植えが終わると、その「お疲れ様でした」という意味を込めて、慰労会が恒例行事です。会の中で、昨年の食味分析にて優秀者に表彰を行いました。今年も良食味米の栽培に努めていきますよ。
左から小澤潔氏、若菜一彦部会長、JA会津よつば菊地善一郎課長、斎藤誠一顧問。


6月(溝切り/中干し)

活着・田園風景

田植え後に天気が続くと、苗も素早く根付き、田んぼから十分に養分を吸収できます。ここまでくれば一安心です。しかし、今年は例年よりも気温が低く推移しているため、序盤の生育は少し遅れ気味のようです。

アスパラガス立茎作業と夏収穫

春に一通り収穫した後、選抜したアスパラを敢えて収穫せずに成長させておきます。晩秋に黄化し、根株に十分に養分が行き渡った頃に刈り取ります。夏取アスパラはこの選抜した以外のアスパラを収穫し、出荷します。敷き藁は病気防止の一手間なんです。

溝切り

田んぼに溝をつける作業です。苗がある程度成長し、一定の株の大きさまで育った時、田んぼの水を抜いて水田を乾かします。そのために、溝を作って田んぼを乾きやすくするのです。

中干し

だいぶ株も太く、長く、丈夫になりました!

田んぼから水を抜き、一度乾かすことにより土壌中に発生するガス等を抜き、根に酸素を供給します。根を土壌深くまではれるよう活性化させ、秋の収穫作業をやりやすくするために土の固さを確保しています。


7、8月(出穂期/登熟期)

追肥&畦畔草刈り

出穂1か月前には追肥を行います。稲の育ちが遅れているような場所に肥料をふります。近年は、追肥をしなくてもよい一発肥料を使う生産者が多くなり追肥作業はあまり見かけなくなってきています。
出穂前に再度草刈りをします。これは落等要因であるカメムシの住処を無くすためにも大切な作業なんです。

水稲現地指導会

片倉コープアグリ(肥料メーカー)の講師をお招きし、水稲の生育調査を行いました。例年に比べ、低温の影響もあり生育が心配されましたが、おおむね良好です。
前年対比で草丈は短い、茎数はやや多い、葉色は濃い、幼穂はやや短い結果となりました。

出穂期&穂揃い期

8月のお盆に差し掛かる頃、ようやく穂が出ました。
今年の出穂は平年並みでも、穂が田面一帯に揃う時間が長くかかったようです。やはり農作物にとって気象・天候の影響は大きいです。登熟にも時間がかかりそうです。

カメムシ防除作業&登熟期

穂揃いし、実入りする頃にカメムシの食害被害が起こります。
その被害を防ぐために農薬の散布をしています。もちろん農薬使用基準を順守していますのでご安心を。8月も終わろうとしている頃、頭(こうべ)を垂れ、色付き始めました。収穫は間もなくです。

9、10、11月(刈取/収穫)

台風による倒伏&秋作業準備

収穫時期は、毎年、台風が多い時期と重なります。
倒伏により日光を浴びにくくなった稲は、未熟米等で落等の要因となるので要注意です。しかし、収穫作業は待ったなし!本部会員は毎年、段取りよく収穫をしていますよ。

コンバインによる刈取り・収穫作業

遂に待ちに待った収穫です!
今年の品質・収量はどうだろうと考えながらも、収穫・乾燥(保存のため水分調整する)・籾摺り(殻をむいて玄米にする)・出荷の毎日で、みんな疲労困憊です。

脱穀・運搬作業

コンバインで刈り取り、脱穀(稲と籾に分ける作業)を行い、コンバインのタンクがいっぱいになったら、トラックに移し替えます。移し替えた籾をこの後、乾燥機・籾摺り機を通して玄米にします。
その後、袋に移し替えて、等級・放射能検査を受けてから流通という流れになっています。

初雪

いよいよ本格的な冬の到来です。会津に初雪が降りました。寒い!!
会員の収穫作業も無事終了し、翌年に向けた緑肥用の種子を蒔いた後の状況です。
その種子が春に芽吹いた頃に田んぼの養分として土と混ぜ合わせてから、毎年米の作付を行っています。